その後の状況

検定バッジ

 

PART42 長期ブランクからの復活

 

 10年とまでは行かないが、かなりかなり長い期間スキーをお休みにしていた。いつのころからか冬になっても自動車のタイヤをスタッドレスに履き替えることもせず、スキー板も、ウエアーも、ブーツも物入れに仕舞いっぱなしで陽の目を見ることがなくなっていた。

 

 しかし、ふとしたきっかけでタイヤをスタッドレスに履き替えることになった。これは何かはじまる予感・・・?世間では残業時間の規制が騒がれている時期でもあり、平日にお仕事を休んで、何かをやりたくなった。

 

 向かう先は、近隣のスキー場。長かったブランクからの復活である。

 

 

 道具類は、きちんと洗浄して完全に乾燥させていたためか外観上は問題のない状態。経年による樹脂類の劣化が気になるところだが、ビンディングの開放値を規定まで上げて、室内でブーツとともにためし履きし、体を前後左右によじり負荷を掛けてみたがとりあえずのところ問題はなさそうであった。

 

 ひさびさのゲレンデ・・・。

 初めてスキーを履いた、はるか昔のあのころをちょっぴり思い出し胸の鼓動が高まる。初級者用のリフトを降り、緩斜面の入り口で準備体操。こういった習慣はちゃんと身についていた。

 

 さて、滑り出し・・・。

 脚だけが前に出て、上体が後ろに取り残される。これではいけない。あわてて上体を前に引き寄せる。 手の位置は前方で視界に入るところ、ちょうどスポーツバイクにまたがった感じだった・・・。昔の記憶がつぎつぎと蘇る。

 ポンポンと軽くジャンプし、前後のポジションを確かめる。なんか、いい感じ。緩斜面でレールターン。とりあえずは板に完全にのせられる感じで滑ってみる。

 

 斜面を中斜面に替えて、コース幅をいっぱいに使っての大回り。ちょうど1級検定のイメージ。

 少し腰が引けている感じがする。あわせて、少し急激な舵取りで、きちんとした弧が描けていない・・・。 コースの端に行くにしたがって荒れた状態がひどくなり、体が少し飛ばされる・・・。

 うん。上体をもっと低くセットしてスキーが雪面から離れないようにしよう。雪面へのタッチをもっとソフトにしよう・・・。

 

 少しずつ以前の感覚が戻ってきてきちんとした弧が描けてくるようになった。しっかりとした遠心力も体全体で感じはじめて大満足。爽快感が体を支配し始めてきた・・。

 

 あたりが暗くなりはじめ、ゲレンデがクローズされるまでひたすらと、黙々と滑り続ける。今日の一日、とっても幸せ。

 

 

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